天然乾燥説明
天然乾燥米(天日干し米)の美味しい訳とは?
美味しさの訳を話す前に、天然乾燥(天日干し)米とはどんなお米かを簡単にお話します。
今の稲作農家の多くは、稲の収穫時期に入るとコンバインという刈り取りと脱穀を一度に出来る機械で収穫し、その後の処理として乾燥機に入れ短時間で強制的に乾燥させます。
一般的に流通している米の殆どがそれらの機械乾燥によるものです。
一方、天然乾燥米(天日干し米)の乾燥方法はと申しますと、読んで字の如く、自然の爽やかな風や降り注ぐ太陽の恵みを一身に受け、じっくりと時間をかけて乾燥させます。その方法も地方や地域によっては様々で、「はぜ掛け」や「穂仁王(ホニオ)(ほんにょ)」といった昔ながらの自然乾燥法で、20日から一ヶ月ほど、ゆっくりじっくり乾燥させて仕上げます。その後に稲わらと籾を分類する為の脱穀作業YouTube動画)を行います。

ではなぜ、その自然乾燥させた米が旨いのかと申しますと、諸説色々あります。
例えば、「稲は刈り取られた後も生きており、籾殻(もみがら)などの養分がゆっくり籾米に浸透し、美味しくなる」とか。また、稲は刈り取られた後でも光合成を行なっており、旨味成分などがじっくり籾米に浸透する為に美味しいのだ」とも云われております。
更には、「炊飯品質では、天日干しは熱風乾燥より食味スコア等の5項目において品質指標が向上する傾向を示した」と学会でも発表されております。
つまりは数値的にも証明されているということであります。
ただ、旨いか不味いかはやはり個人差もあり、ましてや数値で判断するのも「どうかな?」と思ったりもしています。勿論一応の目安にはなろうかと思います。
ただやはり私ども天然乾燥米の生産者からみますと、自然の恩恵を目一杯授かり、手間暇をかけ、労を惜しまず汗水流しながらも世話をしてきたお米が、「やはり一番美味しいのだ」と胸を張っていいたいのであります。

フォト短歌「天の恵み」 ほんにょ(一般用) ほんにょ(螺旋式) はぜ掛け